公開日 2023-09-22 , 最終更新日 2023-09-22
はじめに
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新NISAの証券会社をどこにしようか
これからネット証券のポイント還元を見ていき、新NISA向けの証券会社を選びたいと思います。
新NISAのための証券会社
2024年から新NISAが始まります。簡単にまとめると1800万円まで非課税運用できるというもので、年間最大360万円、つまり最短5年で投資できます。じゃあどこの証券会社でNISA口座を開設すべきか、他社に移管すべきか検討してみようと思います。
結論として、SBI証券が最も優れているとは思いますが、楽天証券、マネックス証券でも大差はありません。
重要なこととして、「eMAXIS Slim シリーズのような、手数料の安い投資信託を購入できる銀行」これが最も重要です。ここさえ抑えれば、失敗ではないでしょう。で、この投資信託が購入出来れば、証券会社間で差がつかないのです。
ネット証券なら「eMAXIS Slim シリーズ」は購入できるので、ネット証券間で何で差をつけるのかというと、投資信託購入で「ポイント」がもらえるかどうかになります。というわけでネット証券のポイントを見ていきます。
ポイントの種類は、キャンペーン等を除くと次の2種です。
- 投資信託購入時に、購入額に応じて付与されるポイント
- 投資信託保有額に対し、付与されるポイント
で、このポイントですが、SBI証券、楽天証券、マネックス証券が優位に立ちます。
第1回:SBI証券
クレカ積立
SBI証券は色々な会社とクレカ積立で、ポイント還元を実施しています。最もポピュラーで、結局最もお得なのはSBI証券×三井住友カードでしょう。
- ノーマルカード(NL) 0.5%, 50000円/月 月 250ポイント/年 3000ポイント(最大)
年会費 0円 - ゴールドカード(NL) 1.0%, 50000円/月, 月 500ポイント/年 6000ポイント(最大)
年会費 0円 (年会費は100万円使ったら無料になる。初年度5500円) - プラチナプリファード 5.0%, 50000円/月 月 2500ポイント/年 33000ポイント(最大)
年会費 33000円
プラチナプリファードは高い年会費がかかるので、一旦ゴールドで試算していきます。
投信マイレージ
SBI証券は投資信託の保有額に応じてポイントがたまります。投信マイレージといいます。月間保有額の0.1%と書いていますが、実際には手数料の高い投資信託だけで、eMAXISシリーズなどは低くなります。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.0326%
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.0415%
代表的なものとして、上記のような値です。手数料が小さくなると、この還元率も小さくなるので、すぐに見直しが入っていきます。
クレカ積立と投信マイレージどっちが大きいの
さて、上記の数字を見て、どっちが大きくなるんだろう。クレカ積立は毎年同じ額ですが、投信マイレージは投資信託の金額が大きいほど、ポイントが大きくなっていきます。どこで入れ替わるのか、すこし計算してみましょう。
まずは単年度でもらえるポイント数です。
前提として、クレカ積立は月5万円積立、年率5%、投信マイレージは0.0326%としています。だいたい20年くらいで投信マイレージの方が多くなりますが、20年もこの制度が続くかは疑問ですね。というわけで、ポイント数が入れ替わります。
では、累積ではどうなるでしょうか
累積だともっと差が付きました。30年たってもクレカ積立方法が大きいです。以上から、一般的にはクレカ積立の方が有効になります。
積立額による差
積立額による差を見ていきましょう。クレカ積立は5万円/月で上限ですが、投信マイレージはそういう上限がありません。積立額を上げれば逆転するのでしょうか
累積額 | 5年 | 10年 | 15年 |
クレカ積立 | 30000 | 60000 | 90000 |
50000/月 | 2597 | 11315 | 27846 |
100000/月 | 5193 | 22630 | 55691 |
150000/月 | 7790 | 33944 | 85537 |
200000/月 | 10387 | 45259 | 111383 |
300000/月 | 15580 | 67889 | 167074 |
月30万円積立て、10年で投信マイレージが超えました。(実は9年でほぼ一緒です) ただ、新NISAは最高1800万円なので、30万円積み立てるとマックス5年、これだとクレカ積立の方が大きいです。クレカ積立1%は実は結構大きいのです。
ポイント還元は投信の利益に対してどれくらいの割合?
ここまでやってなんですが、ポイント還元と投資信託の利益の割合の比較はどうなるでしょうか。
前提は、月5万円です。投資信託は年率5%と仮定しています。見ての通り、年率5%で考えてもポイントが地を這う結果となりました。なので、結局優良な投資信託さえ購入出来れば、そんなに差がつかないんですよね。
一方で、ポイントの総額は15年で10ポイント超えているんですよね。15年10万円と書くと小さく感じるか、大きく感じるか、迷うポイント数ですね。ポイント還元がない証券会社だと10万減ると言われると躊躇しちゃいますね。
SBI証券の補足
補足ではないんですが、ポイントだけで話をしていたんですが、SBI証券は株の購入費用が無料となっているし、商品ラインナップも広いので、かなりいい証券会社です。
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