電気料金をExcel (スプレッドシート)で計算する方法を徹底解説~初心者でも大丈夫 (前編)

節約

公開日 2022-11-04 , 最終更新日 2023-02-10

でかち~
でかち~

電気料金の計算方法書いているけど、計算がめんどくさいよ~

ちびち~
ちびち~

そんなあなたも、すぐに計算できるように解説しよう!

この記事をみるとわかること

  1. Excelの関数がわからない人でも、電気代を気軽に計算するExcelシートが出来る
  2. 電力会社のプラン、燃料費調整単価などが変わってもすぐに対応する方法がわかる
  3. Excelの関数がわからない人でも、電気代を気軽に計算するExcelシートが出来る
  4. 前編は電力会社ごとの、電力使用量ごとの電気料金がわかる

参考記事

電気代高騰対策!まずは、電気代の仕組みを徹底解説! (minichi.online)

電気代高騰対策!電気会社の選定方法 (minichi.online)

準備するもの

ちびち~
ちびち~

まずは、Excel、もしくはGoogleのスプレッドシートを使える環境を準備しよう。PCはほぼ必須だ!

Office 無料版要

Microsoftアカウントを入力すれば、Excelなどを無料で使うことが出来ます。簡易機能だけですが、関数などは普通に使うことができます。

スプレッドシート (無料)

こちらもGoogleアカウントがあれば、無料で使うことが出来ます。

Office有償版

買い切り型で昔から使い慣れていますのでこれを使っていますが、やっぱり高いですよね。私はマクロも使うので、継続して使っています。

手順:1社目

ここから示す手順は、理解しやすいように、やや冗長な手順になっております。ご了承ください。

手順① 共通部分のフォーマット作成 (各社プラン料金部分)

セルA1~B16の範囲に、上記のように記入してください。名前は好きに変えていただいても動作に支障はありません。


手順② 共通部分のフォーマット作成 (使用電力毎のベースの数式作成)

セルA17に使用電力、セルB17に0、そしてセルB18には、「=B17+1」と入力してください(カギかっこは入力不要)。すると数字の1が入ります。


手順③ 共通部分のフォーマット作成 (使用電力毎の数式コピー)

セルB18で、右クリックを押してコピーを選択してください


手順④ 共通部分のフォーマット作成 (使用電力毎の数式ペースト)

キーボードのシフトボタンを押しながら、キーボードの下↓キーをおして、適当なところで貼り付けを行ってください。

2017行目まですることで、2000kWhまでの電気料金を計算することが出来るようになります。この下限は自分が使う最大電力に、やや余裕を持たせて設定するようにしてください。


手順⑤ 各社料金プランの記入 (関西電力の事例)

仮に関西電力 従量電灯Aの料金プランで説明します


手順⑤-1 基本料金と電力使用料金部分

⑤-1

セルC1関西電力のプラン料金を入力します。図でC3って書いているのはセルC3に入力してください。上記に記入されていないものは、以下の内容を入力してください

セルC1電力会社名
セルC2プラン名
セルC79999
(絶対使わない電力量)

手順⑤-2 燃料費調整額

⑤-2

燃料費調整額は、上手のように入力してください。


手順⑤-3 再エネ賦課金

⑤-3

再エネ賦課金は、全社一緒です。


手順⑤-4 ポイント還元

⑤-4

 ポイント還元は、各社行われていますので、それを考慮する部分です。ドコモでんきのように10%還元をうたっている電力会社もあるので、無視できません。ポイント還元を考慮しない場合、0を入力するか、空白にしてください。

また「※ポイントを加算する対象の電気料金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除きます。」と記載があり、各社同じ様式では計算できないので、参考程度に考えてください。


手順⑥ 電力料金のベースの数式作成

セルC17に以下のように入力してください。これは0kWh時の電気料金です。

=(C3+C$12)*(100-C16)/100

続いて、セルC18に以下のように入力してください。これは1kWh時の電気料金です。

=C17+(
IF($B18<=C$4,0,IF($B18<=C$5,C$8,IF($B18<=C$6,C$9,IF($B18<=C$7,C$10,C$11))))
+IF($B18<=C$13,0,C$14)
+($B18*C$15))*((100-C$16)/100)

これで、0kWhの時と、1kWhの時の計算式が出来ました。


手順⑦ 電力料金の数式コピー

1kWh時のセルC17を右クリックして

手順⑧ 電力計算の数式ペースト

キーボードのShiftボタンを押しながら、キーボードの下↓を押して、C列の一番下の行までいき、右クリックして貼り付けしてください。これで最大電力までの計算が出来上がります。

ちびち~
ちびち~

これで、関西電力従量電灯Aの使用電力毎のプランは完成だ

次は、これを他社プランに展開していくよ

ここまでくれば、あとは比較的楽ちん

手順:2社目以降

2社目以降は、同じパターンです。

手順⑨ 1社目の電力部分の数式コピー

1社目の電力計算の数式を17行目から最終行までコピーしよう

手順⑩ 2社目の列に数式をペーストする

一番上の行に戻って、Shiftを押しながら右→を押して貼り付け。2社目だけならD列まで貼り付ければいいですが、ある程度余裕をみて、複数列選んでおくとよいです。

手順⑪ 2社目以降の電力料金プランを入力する

単一料金プランの例:Looopでんき

Looopでんきより引用

この時の記入方法はこちらです。

Looopでんきの記入例

基本料無料の、単一料金プランの例です。燃料費調整単価は記載されていないので、関西電力のなっトクでんきの単価を採用しています。

この時は5行目 (第2段階の下限) に9999など、絶対使わないであろう数字を入力してみてください。

第4段階の料金まである場合の例:ならでん

奈良電力より引用

このときの記入方法は以下の通りです。

ならでんの記入例

第4段階まである会社は9999はいりません。

この部分を更新した瞬間に17行目以降の電力使用量毎の電気料金が数式で反映されるようになります。

ちびち~
ちびち~

この調子で電力プランを記入していってください。

プランが更新されたときは上書きすればよいです。

グラフを作成してみる

電力使用量と電気料金の関係

グラフを作成してみあます。これを見ると、従量電灯Aとなら電灯Aは200kWhまでほぼ同じです。ただし、分かりにくいですが、一時的に従量電灯Aの方が安い区間があります。200kWh以降は少しずつ、なら電灯の方が安くなっていく様子がわかりますね。

一方Looopでんきのおうちプランは、燃料費調整額の関係で常に高い状態が続いてしまっています。

このように、プランごとの特徴を表すことが出来ます。

表現できないこと

このフォーマットでは表現できないことがあります

  • 5段階以上の料金体系、原理的には表現できますが、見たことが無いので表現していません。
  • 季節ごと、時間帯毎の料金別プラン。これは、2つプランを書いて按分するしかないですね。
  • ポイント還元の正確な値。各社、還元条件が異なるので、数式でコピペで対応するのは無理です。

最後に

ここまでいかがでしたでしょうか。数式組めない人も、フォーマットは完成できるようにしています。ここから、1年間の料金の計算をする、後編に移ります。

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